短書評一覧

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FACTFULLNESS

FACTFULNESS10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣

発行:2019年1月15日 第1版第1刷
著者:ハンス・ロスリング

人は悲観的に世界を見ているが,それは人の持つ10の本能「分断本能/ネガティブ本能/直線本能/恐怖本/過大視本能/パターン化本能/宿命本能/単純化本能/犯人捜し本能/焦り本能」に由来するという。こうした本能に気付き疑う習慣をつけることで,データを基に世界を正しく見ることができる。社会課題に対する認識や世界に対する価値観が動かされる良書。

読了日:2023年11月1日

データ分析のリアル まるごとQ&A

データ分析のリアル まるごとQ&A

発行:2023年7月19日 第1版第1刷
著者:永田ゆかり

データ分析に関連するプロジェクトや組織の立ち上げ・マネジメントに関してQ&A形式で述べる。マネージャークラス向けの書籍なので,データ分析に関する技術(e.g. 統計解析/機械学習/etc…)に関する情報は得られない点に注意。

読了日:2023年11月6日

データ分析失敗事例集: 失敗から学び、成功を手にする

データ分析失敗事例集: 失敗から学び、成功を手にする

発行:2023年8月5日 初版第1刷
著者:尾花山和哉 他

データ分析プロジェクトの失敗事例を学べる稀有な書籍。解析目標が不明瞭,手段の目的化,ステークホルダーとの関係性,etc…等様々な要因に起因して失敗した事例をストーリー形式で紹介。データ解析プロジェクトに従事する前にアンチパターンとして読んでおけば,プロジェクト失敗を回避できる・・・かもしれない。本書で扱うデータ分析プロジェクト例では社外から受託・分析するパターンが主ではあるが,自社内向けデータ分析組織に属する人にも新しい発見はあるかと。 

読了日:2023年11月10日

ワークマンは商品を変えずに売り方を変えただけでなぜ2倍売れたのか

ワークマンは商品を変えずに売り方を変えただけでなぜ2倍売れたのか

発行:2020年6月39日 第1版第1刷
著者:酒井大輔

ワークマンのデータに基づく経営が凄いと聞いて手に取った書籍。ワークマンでは全社員が4年に渡るデータ分析を講習会を受け,Excelの達人を育て上げる。Excelにこだわるのは「(ブラックボックスなAIと異なり)自分で考えるようになるから(土屋氏)」とのこと。全社員向けのデータドリブンな意思決定風土の醸成の他,実店舗を利用したA/Bテストなど,経営上のあらゆる課題をデータに基づいて判断してきたことが本書では語られている。

読了日:2023年11月11日

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